オンライン連続講座

【生態智ワンダーランド~万物の霊性を求めて】

 

第2回「石と魚の生態智

角谷郁恵×中野真備
ホスト:鎌田東二

 

人類は、どのように石と関わり、魚と付き合ってきたのでしょうか。また、一見すると縁遠そうな石と魚の間には、どのようなつながりがあるのでしょうか。

今回はゲストに、紙や土で石をつくる造形作家の角谷郁恵さんと、魚や漁場の民俗知を研究する海洋民族学者の中野真備さんを迎えます。

石は魚の住処であり、魚はやがて化石になります。庭園の石は海に浮かぶ島に見立てられ、実際の航海でも石はランドマークとして認識されてきました。空に浮かぶ石=星も重要な目印でした。

七夕の日に、石と魚を取り巻く生態智を探ります。石笛奏者で魚座生まれの宗教哲学者、鎌田東二さんとの鼎談もお楽しみに!


角谷 郁恵 Kakutani Ikue

造形作家。1989年、神奈川県生まれ。2013年、武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。桂離宮の庭石を紙で立体模写した「石を組む -composition of stones-」を発表。武蔵野美術大学卒業制作展優秀賞を受賞。2017年、志村ふくみ(紬織、重要無形文化財保持者)主催、アルスシムラ卒業。庭の意匠や自然物が持つ合理性・偶然性に惹かれ、技法にとらわれず、絵画的アプローチ、草木染めによる染織、陶器制作を行う。東京を拠点に制作、発表をしている。

Instagram : ikue_kakutani

中野 真備 Nakano Makibi

天文民俗学・海洋民族学/人間文化研究機構創発センター研究員・東洋大学アジア文化研究所特別研究助手、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所共同研究員。2016年國學院大學文学部日本文学科伝承文学専攻卒業。流星・彗星の伝承および佐渡のイカ釣り漁撈における天文民俗について卒業論文を執筆。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程(5年一貫制)に入学し、調査地域をインドネシアへ、テーマを環境認識へと拡大・発展させて、海洋民サマ/バジャウの漁撈における環境認識についてナヴィゲーションや民俗語彙に着目した研究を実施。博士(地域研究・京都大学)。2022年より現職。

鎌田東二 Kamata Toji

宗教哲学・民俗学/京都大学名誉教授、天理大学客員教授。

1951年徳島県阿南市桑野町生まれ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター・吟遊詩人。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』、サードアルバム『絶体絶命』など。



概要

日程  2024年7月7日(日)

時間  16:00~18:30
※いつもと時間が異なります。ご注意ください!

オンライン配信(見逃し配信あり)
受講料 一般:2000円

      会員:1500円

    学生:1000円

    会員学生:500円
※見逃し配信はオンライン参加のお申し込みをされた方全員に対し、講座終了後から数日内に、YouTubeの限定公開のリンクをお送りいたします。


※この講座は終了しました