映画上映+アフタートーク

 

映画『プリズン・サークル』

アフタートーク:坂上香×島薗進

 

取材許可まで6年、撮影2年。初めて日本の刑務所にカメラを入れた圧巻のドキュメンタリー映画『プリズン・サークル』。受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」というプログラムを日本で唯一導入している官民協働の新しい刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」に迫っています。

アフタートークでは本作の坂上香監督に公開から2年を経て、日本の刑務所や社会における元受刑者への待遇、メディアがあおる犯罪厳罰化などについて、変化した点、していない点をアメリカとの比較も視野に語っていただきます。また、長年にわたり少年院で講演活動をおこなってきた島薗進先生との対談を通して、グリーフケアの視点から語り合っていただきます。


坂上香 Sakagami Kaori

ドキュメンタリー映画監督。NPO法人「out of frame」代表。一橋大学客員准教授。高校卒業と同時に渡米留学し、ピッツバーグ大学大学院(国際関係学)在学中に南米を放浪。帰国後TVドキュメンタリーの道に。その後、大学専任教員に転職。2012年にインディペンデントに。

劇場公開作品に『ライファーズ 終身刑を超えて』(04)、『トークバック 沈黙を破る女たち』(13)。2022年公開の『プリズン・サークル』で令和2年度文化庁映画賞・文化記録映画部門・文化記録映画大賞を受賞。著書に「ライファーズ 罪と向きあう」(12、みすず書房)、「プリズン・サークル」(22、岩波書店)など。

 

島薗進 Shimazono Susumu

宗教学者/東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、大正大学客員教授。1948年生。東京大学大学院博士課程・単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科・教授、上智大学大学院実践宗教学研究科・教授、上智大学グリーフケア研究所所長を経て、東京大学名誉教授、NPO法人東京自由大学学長、上智大学グリーフケア研究所・客員所員、大正大学・客員教授。専門は近代日本宗教史、宗教理論、死生学、生命倫理。著書:『宗教学の名誉30』(ちくま新書、2008年)『国家神道と日本人』(岩波書店、2010年)、『日本人の死生観を読む』(朝日新聞出版、2012年)、『ともに悲嘆を生きる』(朝日新聞出版、2019年)など。


概要

日程  2022年10月23日(日)

時間  14:30〜18:00

受講料 一般 2,500円
             会員 2,000円
             学生 1,500円
             会員学生 1,000円
定員  100名
会場  大正大学1号館2階大会議室
MAP     地図はこちら


※この講座は終了いたしました