身体と霊性 Ⅵ

 

気功ブームと精神世界のゆくえ―〈気の身体〉の思想的系譜

鳥飼美和子×藤田一照

 

気功は1980年代から2000年初頭まで、健康法としてボディーワークとして一般的に行われていた。またスピリチュアルなものを好む人たちの中でも注目を浴びていた。しかし21世紀を迎えて衰退気味である。気功は伝統医学の養生法や宗教的な修練法の融合であり、現在注目されているマインドフルネスや各種のソマティックな技法にも遜色ない豊かさがある。なぜ日本において衰退気味なのだろうか。

 

気功の21世紀的再生を願ってこれまでの歴史をふりかえりつつ、気功の問題点と可能性を探ってみたい。ソマティック禅を提唱している藤田一照さんとの気功談義は気功再考の良き機会となるに違いない。(筆:鳥飼美和子)


鳥飼 美和子 Torikai Miwako

長野県諏訪市出身。立教大学文学部卒、上智大学大学院実践宗教学研究科在学中。峨眉養生文化研修院理事、人体科学会理事。NPO法人東京自由大学第一期理事。医療法人秀山会白峰クリニックにてうつ症状、依存症のデイケアとして気功を指導。

大学3年の時に前衛舞踏に出会い、暗黒舞踏、即興舞踏、コンテンポラリーを遍歴、挫折。35歳で気功(内気功)に出会い、以後気功を中心とした活動を続ける。日本の伝統芸能「能」や民俗舞踊も学んでいる。

著書『きれいになる気功』ちくま文庫、『気功エクササイズ』成美堂出版

藤田一照 Fujita Issho

僧侶、曹洞宗国際センター2代所長。1954年、愛媛県新居浜市生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻博士課程に在籍中、坐禅に出会い深く傾倒。大学院を中退し、禅道場に入山して得度。その後渡米し、以来17年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅を指導する。2005年に帰国し、現在、神奈川県葉山の「茅山荘」を中心に坐禅の研究、指導にあたっている。著書に『現代坐禅講義』『現代「只管打坐」講義』『禅 心を休ませる練習』、共著に『仏教は世界を救うか?』『禅の教室』『アップデートする仏教』『〈仏教3.0〉を哲学する』など。


概要

日程  2025年6月21日(土)

時間  14:00〜16:30

受講料 一般 2,000円

    会員 1,500円

    学生 1,000円

    会員学生 500円

 

会場  緑が丘文化会館201号室

※対面のみ(ライブ配信・見逃し配信はございません)

※キャンセルは、講座3日前の6月18日(水)14:00まで受け付けます。それ以降のキャンセルはお受けできませんので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。


お申し込み

お申込みの前に必ず受講規約をお読みください。