特別企画】人生を語る

 第1回2つの国の間で~中国残留孤児のお話会

岡孝行×伊藤光子

コーディネーター:津田智子

 

石村博子さんの著書「脱露 シベリア民間人抑留、凍土からの帰還」を読み、関心を持ってネットで関連団体を調べているうちに、中国帰国者支援・交流センターにたどり着きました。このセンターには語り部が15人近く所属しています。そのうちの一人の語り部のお話を伺ったとき、私は本人およびご親族が味わった切なさ、苦しみ、葛藤が胸に迫り、涙が止まらなくなりました。教科書をひたすら暗記するような四角四面の歴史の学びではなく、戦争に翻弄された人たちの激動の人生を通じた、生きた歴史の学びです。戦争が一般市民にもたらす悲劇の数々を胸に刻み付けることが、次の戦争を抑止する力になる、と信じています。(津田智子)


吉岡 孝行
「戦争に向き合い、平和を考える ~二つの祖国・中国人を養父母にもつ日本人女性が歩んだ50年~」:敗戦前後の満洲で1歳だった女の子は姉に負ぶわれ逃避行をする。食べ物もない収容所で母親は女の子を生かすために中国人に預ける。そして8歳の時、養母から日本人であることを知らされる。1981年、日本の親に会うために帰国するが本当の親族と出会うまでには絶望や奇跡を味わい、長い年月が必要だった。

伊藤光子
「終戦から80年、今も苦しんでいる人がいる ~ある残留孤児が経験した戦後~」:敗戦直後の中国東北部の街に1歳ぐらいの日本人の女の子が一人取り残されていた。その女の子は中国人に引き取られ中国人として育つ。17歳になった時、日本人であることを知らされる。中国の政治的激動の時代を日本人であることをひたすら隠しながら生きる。日中国交正常化から15年後の1986年、家族と共に日本へ永住帰国するが帰国後の生活も思わぬ苦難が続き、絶望の淵に立たされる。そして今、彼女は何を思うのか?


概要

日程  2025年7月26日(日)

時間  14:00~17:00
受講料 一般:1000円

      会員:500円

    学生:500円
会場  緑が丘文化会館203号室


お申し込み

お申込みの前に必ず受講規約をお読みください。