書物と知 Ⅲ
第1回:「森鷗外と女性」
井村君江
森鷗外は留学したベルリンで、女性問題の講演を聴く。帰国した鷗外は、文壇で活躍する一葉、晶子、平塚らいちょうに注目し、『花子』『安井夫人』等の創作を書き、『むくどり通信』に世界的女性のファッションを連載し、女性問題を模索する。実人生も通し、鷗外の女性観をみていきたい。「テエベス百門」である鷗外の門を、「女性」の側から開けてみよう。
井村君江 Imura Kimie
英文学者、比較文学者、ケルト・ファンタジー文学研究家。フェアリー協会会長、イギリス・フォークロア学会終身会員。1932年、栃木県宇都宮市生まれ。東京大学大学院人文科比較文学博士課程修了。ケンブリッジ、及びオックスフォード大学ヴィジティング・スカラー、明星大学教授などを歴任。現在、明星大学名誉教授、うつのみや妖精ミュージアム名誉館長。著書に『妖精の系譜』『ケルト妖精学』『妖精学大全』『私の万華鏡:文人たちとの一期一会』、訳書に『新訳 夏の夜の夢』『新訳 テンペスト』(シェイクスピア著)『シェイクスピアの劇場』(ウォルター・ホッジス著)など。
概要
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