【食べること、生きること】
「焼き芋とドーナツ:〈あいだ〉をめぐる日常史」
湯澤規子×辻信一
コーディネーター:辻信行
女性労働者たちの「おやつ」から、日米の人間交流史を紐解いた湯澤規子さんの著書『焼き芋とドーナツ』(KADOKAWA)。第12回河合隼雄学芸賞を受賞し、注目を集めています。著者で歴史地理学者の湯澤さんは、「胃袋」を通して近現代史を描き直し、「なかったこと」にされてきた日常茶飯の世界と、実は主体的だった女性労働者の実像を蘇らせました。今回は、北米で長く暮らし、〈あいだ〉の思想を研究してきた文化人類学者の辻信一さんとともに、食事の〈あいだ〉であるおやつから見えてくる豊かな世界、昨今の食を取り巻くローカルとグローバルの〈あいだ〉に渦巻く問題について語り合います。
協力:株式会社風と光
湯澤 規子 Yuzawa Noriko
法政大学人間環境学部教授。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。専門は歴史地理学、農業史。
主な著書に『胃袋の近代―食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会)同書で、生協総研賞第12回研究賞、第19回人文地理学会賞(学術図書部門)を受賞。『7袋のポテトチップス―食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』(ちくま新書)、『焼き芋とドーナツ―日米シスターフッド交流秘史』(KADOKAWA)、同書で第12回河合隼雄学芸賞を受賞、などがある。
辻 信一 Tsuji Shinichi
文化人類学者、明治学院大学名誉教授。環境=文化NGO「ナマケモノ倶楽部」の代表として、「スローライフ」、「ハチドリのひとしずく」、「キャンドルナイト」、「しあわせの経済」などの社会ムーブメントの先頭に立つ。『スロー・イズ・ビューティフル』など著書多数。映像作品に、『音もなく世界は慈愛に満ちて』など、DVDブックシリーズ「アジアの叡智」(現在8巻)がある。最新刊は『ナマケモノ教授のムダのてつがく』(さくら舎)。
辻 信行 Tsuji Nobuyuki
NPO法人東京自由大学運営委員長、株式会社風と光代表取締役社長、法政大学沖縄文化研究所国内研究員、中央大学人文科学総合研究所客員研究員。
概要
日程 2024年11月17日(日)
時間 14:00〜16:30
受講料 一般:2500円
会員:2000円
学生:1500円
会員学生:1000円
会場 緑が丘文化会館 第一研修室
※本講座は対面講座です。ライブ配信はございません。
お申し込み
お申込みの前に必ず受講規約をお読みください。
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