特別企画
第1回:「食べること、生きること〜胃袋の日常史」
湯澤規子×島村菜津
100年前の大衆食堂「一膳飯屋」、その日の残飯物を集めてまわる「残飯屋」、紡績工場の女工たちの「共同炊事」…。湯澤規子さんは食の日常から近代を見つめ、「孤立化」と「集団化」という特徴を指摘してきました。今回は、近現代の人びとが何をどのように食べてきたのかを振り返り、食べることと生きることの豊かさに迫ります。イタリアと日本各地でスローフードを探求するノンフィクション作家・島村菜津さんとの初対談にもご期待ください。
湯澤規子 Yuzawa Noriko
法政大学人間環境学部教授。1974年大阪府生まれ。筑波大学大学院歴史・人類学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。明治大学経営学部専任講師、筑波大学生命環境系准教授を経て、現職。「生きる」をテーマに地理学、歴史学、経済学の視点から、当たり前の日常を問い直すフィールドワークを重ねている。主な著書に『胃袋の近代―食と人びとの日常史』(名古屋大学出版会)、『7袋のポテトチップス―食べるを語る、胃袋の戦後史』(晶文社)、『食べものがたりのすすめ―「食」から広がるワークショップ入門』(農山漁村文化協会)、『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか ―人糞地理学ことはじめ』(ちくま新書)がある。
島村菜津 Shimamura Natsu
ノンフィクション作家。1963年長崎県生まれ、福岡県育ち。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、イタリアへ留学。現地でスローフードに出会い、数年間にわたる取材をもとに『スローフードな人生!』を帰国後に刊行。同書は日本におけるスローフード運動の先駆けとなる。98年、『エクソシストとの対話』で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞受賞。著書に『バール、コーヒー、イタリア人』『生きる場所のつくりかた』『スローシティ』、辻信一との対談『そろそろスローフード』ほか多数。
概要
日程 2022年8月7日(日)
時間 16:00〜18:30
受講料 一般:2000円
会員:1500円
学生:1000円
学生会員:500円
定員 30名
会場 リベンデル MAP
(神奈川県茅ケ崎市矢畑 183)
※当日は公共交通機関をご利用ください
この講座は対面のみで行います。オンラインのライブ配信やアーカイブ配信はありません。
この講座は終了いたしました