特別企画

 
宗教と政治:旧統一教会から考える日本の難点

櫻井義秀×鎌田東二×島薗進

 

安倍晋三元首相殺害の犯人の犯行動機と経歴から、自民党と旧統一教会の根深い関係が露わになってきている。「カルト教団」の暗躍が明るみに出たということでは、1995年のオウム真理教地下鉄サリン事件と似ている。「宗教と政治」をめぐる日本の腐敗が露呈したということでもある。

では、なぜ現代日本でこのような「宗教と政治」の醜悪な事態が生じるのか。多くの被害者を生んできた宗教団体に政治家がエールを送り、利用するといったことになったのか。宗教が暴力を結びつく事態は世界の諸地域で生じており、長い歴史がある。

テロリズムや原理主義、過激思想、抑圧的支配と宗教が結びついた例も多々見出される。プーチン大統領やトランプ元大統領と宗教の関係にも暗い影がつきまとっている。どうしてそのような事態が生じるのか。他の場合と比べて、現代日本の「宗教と政治」の悪き事例の特徴はどこにあるのか。宗教学・宗教思想を研究してきた3人が論じ合う。


櫻井義秀 Sakurai Yoshihide

山形県出身。1961年生まれ。北海道大学大学院文学研究院教授。約35年間社会学の教員を務める。専門は、宗教社会学・アジア宗教文化論。特に、タイの上座仏教、東アジアの現代宗教、日本の新宗教やカルト問題、過疎と寺院仏教、宗教とウェルビ-イングなど多岐にわたる宗教研究を行ってきた。統一教会については『統一教会-日本宣教の戦略と韓日祝福』(中西尋子と共著、北海道大学出版会、2010年、第4刷刊行中)の研究がある。

鎌田東二 Kamata Toji

宗教哲学者、京都大学名誉教授、天理大学客員教授。徳島県阿南市生まれ。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程修了。NPO法人東京自由大学初代理事長。京都大学こころの未来研究センター教授を経て、現在は上智大学グリーフケア研究所特任教授・放送大学客員教授・京都大学名誉教授。著書に『神界のフィールドワーク』、『他者の言葉:折口信夫』(村井紀との共著)、『聖なる場所の記憶:日本という身体』、『宗教と霊性』、『世直しの思想』、『言霊の思想』、『講座スピリチュアル学』(企画・編集 全7巻)など。

島薗進 Shimazono Susumu

宗教学者。1948年、東京生まれ。1977年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部宗教学宗教史学科教授、同大学院人文社会系研究科教授を経て、現在、上智大学大学院実践宗教学研究科研究科長・特任教授、同グリーフケア研究所所長、同モニュメンタニポニカ所長。著書に『現代救済宗教論』『〈癒す知〉の系譜:科学と宗教のはざま』『スピリチュアリティの興隆:新霊性文化とその周辺』『国家神道と日本人』『日本仏教の社会倫理』『宗教学の名著30』『日本人の死生観を読む』『つくられた放射線「安全」論』『精神世界のゆくえ』『いのちを“つくって”もいいですか』など。 


概要

日程  2022年8月27日(土)

時間  14:00〜16:30

受講料 1500円
定員  なし

オンライン配信のみ


お申し込み
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