アート巡礼Ⅲ

 

第1回「山を背負っていのちを描く」

永沢碧衣×鎌田東二

 

綿密なフィールドワークから自然と人との関係性を描く絵画作家、永沢碧衣さん。マタギ文化との出会いから生まれた作品《山衣(やまごろも)をほどく》は、自ら狩猟したクマから膠をつくってクマを描き、「VOCA展2023」の大賞を受賞しました。今回は永沢さんの制作やフィールドワークのお話から、山を背負っていのちを描く秘法に迫ります。

比叡山に分け入ってバク転し、研究者・詩人・神道ソングライターとして活躍する鎌田東二さんとの初めての対談もお楽しみに!


永沢碧衣 Nagasawa Aoi

1994年、秋田県出身。2016年、秋田公立美術大学 アーツ&ルーツ専攻卒業。秋田に在住しながら狩猟免許を取得し、東北の狩猟・マタギ文化に関わりながら「生命の根源」を探究し、「人と生物と自然」の関係性を問う絵画作品を制作している。

〈主な展覧会〉

2021年 個展「霧中の山に抱かれて」 (北秋田市阿仁公民館/秋田)

2021年 親子展「生命のとらえかた」 (ココラボラトリーギャラリー/秋田)

2022年 グループ展「Features」(常陸国出雲大社ギャラリー桜林/茨城)

2023年「VOCA展2023 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」(上野の森美術館/東京)

鎌田東二 Kamata Toji

宗教哲学・民俗学/京都大学名誉教授、天理大学客員教授。1951年徳島県阿南市桑野町生れ。國學院大學文学部哲学科卒業。同大学大学院博士課程単位取得中途退学。岡山大学大学院医歯学総合研究科社会環境生命科学専攻博士課程単位中途退学。宗教哲学・民俗学・比較文明学・ケア学専攻。博士(文学・筑波大学)。京都大学名誉教授。天理大学客員教授。石笛・横笛・法螺貝奏者。フリーランス神主・神道ソングライター・吟遊詩人。著作に『神界のフィールドワーク』『翁童論』四部作、『宗教と霊性』『呪殺・魔境論』『神と仏の出逢う国』『現代神道論』『世直しの思想』『世阿弥』『言霊の思想』、サードアルバム『絶体絶命』など。


概要

日程  2023年6月3日(土)

時間  14:00〜16:30

受講料 一般 2,000円
             会員 1,500円
             学生 1,000円
             会員学生 500円
オンライン開催
※見逃し配信はオンライン参加のお申し込みをされた方全員に対し、講座終了後から数日内に、YouTubeの限定公開のリンクをお送りいたします)


※この講座は終了しました