シリーズ講座 人生を語る
第2回「シュタイナー教育、アントロポゾフィー(人智学)って何?」
栁澤玲一郎
ファシリテーター:酒井尚志
まだシュタイナー学校が日本に一つしかなかった頃、三鷹にあった東京シュタイナーシューレ(現在は学校法人シュタイナー学園)で7年生のクラス担任になりました。それから20年以上さまざまな現場でシュタイナー教育に関わってきました。その中で、常に抱いてきた問いがあります。
・シュタイナー教育は「自由への哲学」と言われるけれど、「自由」とはいったいどういう状態をいうのか?
・時にあまりにも西洋的な、と感じるシュタイナー教育の在り方を、日本で根付かせるにはどうしたらいいのか?
そんな問いの中から、見えてきたものをお伝えできればと思っています。
栁澤 玲一郎 Yanagisawa Reiichiro
東京大学文学部卒業。「相対的に勉強ができる」ことへの違和感、「自らが本当のものをつかまなければ生きるに生きられない」という思いから、在学中にインドへドロップアウト。さまざまな「精神世界」との出会いを経て、シュタイナー教育の世界に飛び込もうと思い、サクラメントのルドルフ・シュタイナー・カレッジに留学。帰国後、東京シュタイナーシューレ、あしたの国シュタイナー学園、シュタイナー学園などのシュタイナー学校で20年以上教員を務めた。現在は日本語教師。
酒井 尚志 Sakai Takashi
國學院大学卒業。演劇・パントマイムにおける舞台活動、路上での大道芸活動を経て教職の道に進む。現在はシュタイナー学園高等部の社会科教諭を担う。