世界は不思議でできている
第2回:「ケン・ウィルバーの哲学:世界はどのように成り立っているのか」
中村昇×藤田一照
哲学者、心理学者、宗教者であるケン・ウィルバー(1949~)。もともと自然科学を研究していたウィルバーは、哲学、心理学、宗教の知見を大掛かりに吸収することによって、科学と宗教を統合(インテグラル)する理論を築きました。そんなウィルバーについて、哲学者の中村昇さんと僧侶の藤田一照さんが、それぞれ関心をもっているポイントを語ります。
対談では、ウィルバーの提唱する「インテグラル・ライフ・プラクティス」を題材に、彼が東洋の伝統的宗教の修行法と西洋の科学・心理学をどのように統合しようとしたのかを検討します。果たしてそれは何を目指していたのでしょうか?それは現代に生きる我々になにをもたらすのでしょうか?
【タイムスケジュール】
<希望者のみ> 13:00~13:30 瀧口住職による境内案内(山門にお集まりください)
<全体プログラム>
13:30 受付開始
14:00~14:30 講演① 中村昇
14:30~15:00 講演② 藤田一照
15:00~15:10 休憩
15:10~16:10 対談
16:10~16:30 質疑応答
中村昇 Nakamura Noboru
哲学者、中央大学文学部教授。1958年、長崎県佐世保市生まれ。浪人生時代に松岡正剛主宰の「遊学する土曜日」に参加。同時期から2年間、土方巽のもとで暗黒舞踏家になる。大学入学後は、木田元に師事して哲学を学ぶ。中央大学大学院文学研究科博士満期退学。言語や時間といった普遍的な問題から、落語と哲学の関係性にいたるまで、ユニークな研究を続けている。著書に『いかにしてわたしは哲学にのめりこんだのか』『小林秀雄とウィトゲンシュタイン』『ホワイトヘッドの哲学』『ベルクソン=時間と空間の哲学』『落語―哲学』など。(撮影:薮崎めぐみ)
藤田一照 Fujita Issho
僧侶、曹洞宗国際センター2代所長。1954年、愛媛県新居浜市生まれ。東京大学大学院教育心理学専攻博士課程に在籍中、坐禅に出会い深く傾倒。大学院を中退し、禅道場に入山して得度。その後渡米し、以来17年半にわたってマサチューセッツ州ヴァレー禅堂で坐禅を指導する。2005年に帰国し、現在、神奈川県葉山の「茅山荘」を中心に坐禅の研究、指導にあたっている。著書に『現代坐禅講義』『現代「只管打坐」講義』『禅 心を休ませる練習』、共著に『仏教は世界を救うか?』『禅の教室』『アップデートする仏教』『〈仏教3.0〉を哲学する』など。
概要
日程 9月30日(土)
時間 14:00~16:30(開場13:30)
受講料 一般2500円+護摩木代1000円
会員2000円+護摩木代1000円
学生1500円+護摩木代1000円
学生会員500円+護摩木代1000円
定員 80名
お申し込み
お申込みの前に必ず受講規約をお読みください。