設立20周年企画

 

第1回:「ユーラシアの魂〜ケルト・ヨーゼフ・ボイス・ナムジュン・パイク・神道の交差する場所

渡辺真也×鎌田東二×鶴岡真弓

 

ドキュメンタリー映画『Soul Odyssey – ユーラシアを探して』は、監督の渡辺真也さんによるユーラシア大陸横断の旅を辿った作品です。渡辺さんはベルリンから故郷の静岡まで13カ国を横断し、文化の連続性を探りました。この旅は、分断されたヨーロッパとアジアを一つの大陸文化『ユーラシア』として統一しようと試みたドイツ人アーティストのヨーゼフ・ボイスと韓国人アーティストのナムジュン・パイクにインスパイアされたものでした。今回の講座ではそんな渡辺さんと、アジア=ユーロ世界を提唱し、ケルトから日本まで装飾美術をキーにして人類の営みを探ってきた鶴岡真弓さん、神話や神道を深く探究し、日本とアイルランドの共通性を指摘する鎌田東二さんを迎え、映像とお話からユーラシアの魂を眼差します。


渡辺真也  Watanabe Shinya

1980年静岡県生まれ。ニューヨーク大学大学院修士課程修了後、アートキュレーターとして国民国家に焦点を当てた国際美術展をアメリカ、スイス、ドイツ、日本などで開催。ベルリン工科経済大学で4年間教鞭を取る傍ら、ベルリン芸術大学博士論文「ヨーゼフ・ボイスとナムジュン・パイクのユーラシア」を完成させ、日本に帰国した。監督デビュー作となった映画「Soul Odyssey – ユーラシアを探して」に多大な影響を与えたクリス・マルケル監督の沖縄戦をテーマにした映画「レベル5」の日本語字幕版を作成し、現在は奄美のシマ唄と情をテーマにした映画「神の唄」を制作中。テンプル大学講師。美術史博士。

 

鎌田東二 Kamata Toji

宗教哲学者、民俗学者。1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程修了。NPO法人東京自由大学初代理事長。京都大学こころの未来研究センター教授を経て、現在は上智大学グリーフケア研究所特任教授・放送大学客員教授・京都大学名誉教授。著書に、『神界のフィールドワーク』『聖なる場所の記憶:日本という身体』『宗教と霊性』『ケルトと日本』(鶴岡真弓との共編著)、『神と仏の出逢う国』『聖地感覚』『世直しの思想』『世阿弥:身心変容技法の思想』『講座スピリチュアル学』(企画・編集 全7巻)など。

鶴岡真弓 Tsuruoka Mayumi

美術文明史家、ケルト芸術文化研究家。多摩美術大学芸術人類学研究所(IAA)所長・芸術学科教授。1952年、茨城県生まれ。早稲田大学大学院修了後、アイルランド、ダブリン大学トリニティ・カレッジ留学。89年、処女作『ケルト/装飾的思考』で、わが国でのケルト文明/芸術理解の火付け役となる。西はアイルランド、東はシベリア・日本列島まで「ユーロ=アジア文明の生命デザイン」を追跡中。著書に『ケルト美術』『装飾する魂』『京都異国遺産』『阿修羅のジュエリー』『ケルトと日本』(鎌田東二との共編著)、訳書に『ケルズの書:ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本』(バーナード・ミーハン著)など。


概要

日程  6月1日(金)

時間  18:30~21:00

受講料 一般:2500円

    会員:2000円

    学生:1000円

    学生会員:500円

    当日会場にてお支払いをお願いします。

定員  40名
会場  
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